日本古時計クラブ メモリアル


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吉田嘉一さん 平成04(1992)年01月09日 没
 吉田嘉一さん、本当はヨシカズさんとお読みするのです
が、私たちは親しみを込めて、吉田カイチさんとお呼びし
ていました。
 私と吉田さんとの出会いは、日本アンティーククロック
保存研究会と言う、主に柱時計を研究している会で、お会
いしたのが最初でした。
 かつて吉田さんは、愛知時計でムーブメントの設計を、
担当されていましたが、退社後は、私たち古時計のコレク
ターからのあらゆる質問に、実に懇切丁寧、分かりやすく
解説していただきました。
 当クラブが発足したとき、吉田さんからお祝辞をいただ
きましたが、お言葉の中に「本日ご出席の皆様にお願いし
たいことは、皆様のコレクションを公開して欲しいと言う
ことです。
 そのことを通じて皆様が、仲間意識を持ち、お互いに知識と情報の交換ができ、それ
が当会の発展につながっていくものと思います。」と仰いました。
 早いもので、平成15年に20周年を迎えた当クラブも、吉田さんのお考えの通り、
隔月に大阪で開催される月例会では、コレクションを持ち寄り、お互いに情報交換をして、古時計を楽しんでいます。
 吉田さんは、常々「分からないときは、時計に聞け」と仰っていました。
「時計が教えてくれると」言うのです。
 今もって100%その言葉の意味は分かりませんが、時々その言葉を思い出して時計
をじっと見て、時計に分からないことを聞くことがあります。
 また「須弥山儀」と言う時計があることも教わりました。
 月例会での時計修理講座は、独特の吉田節で、誰にでも分け隔てなく分かり易くお話
をしていただき、アッと言う間に時間が過ぎてしまいました。
 NAWCCのナショナルコンベンションにも、ご一緒させていただきました。
 いつまでもいつまでも、ご一緒に古時計を楽しみたかったのに、突然のお別れが来て、
どれほど驚いたことか、大勢の方々が会報35号に追悼文を寄せていらっしゃいます。
 その全ての方々が、吉田さんの温かいお人柄に触れることができた幸せを語っておら
れ、古時計に対する情熱をしっかりと受けとめていることが分かります。
 月例会には、遠く名古屋から必ず出席され、常に穏やかな笑みを浮かべて、出席者と
談笑しておられました。
 早いものですね。吉田さんが旅立たれてから、はや一回り、12年が過ぎました。
 しかし「私たちは、吉田さんという素晴らしい方との出会いがあったことを、生涯忘
れることはありません。」

 文 責:ichi
 作成日:2004.08.01



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